本件は、請求人(相続人)が、相続した定期借地権の底地について、通達評価額によらず、鑑定評価額により相続税申告を行い、その是非が争われた裁決例です(平成28年12月5日非公開裁決 TAINSコード:F0-3-508)。
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90歳の被相続人が購入した1棟賃貸マンション2件につき、評価通達6項により通達評価額によらず鑑定評価額で評価すべきとされた事例(東京地判 R1.8.27 TAINS:Z269-13304/東京高判 R2.6.24 TAINS:Z888-2346/最判 R4.4.19 TAINS:Z888-2406)※R4.10.18最終更新
今回は、少し前に話題になった裁判例(令和元年8月27日東京地裁 TAINSコード:Z888-2271)をご紹介します。
内容は、タイトルにもある通り、被相続人が生前に相続税の節税目的で多額の借入により取得した収益物件2棟の相続税申告における評価額について、相続人ら納税者は財産評価基本通達により評価して申告したところ、税務署から財産評価基本通達によることができない特別の事情があるとして、評価通達6項を適用し、鑑定評価によるべきとされた事例です。
もっと読む国税借地権割合40%の地域において借地権の取引慣行の有無が争われた事例(H16.9.10非公開裁決)
今回は、納税者が国税借地権割合40%の地域に存在する土地につき、借地権の取引慣行が無いため相続財産として借地権は評価不要と主張し、借地権の取引慣行の有無について争った非公開裁決(平成16年9月10日TAINSコード:F0-3-303)について、私見コメントも交えながらご紹介します。
もっと読む定期借地権への昭和43年個別通達の適用可否
定期借地権の付着した底地の評価方法は評価通達25(2)に規定されていますが、当該評価通達25(2)のただし書きの算式が適用される場合、定期借地権割合+底地割合が100%を下回ることとなります。この場合、昭和43年個別通達の適用があるか否かが論点となります。そこで、今回は、定期借地権への昭和43年個別通達の適用可否の論点についてご紹介しようと思います。
もっと読む定期借地権の簡便法による評価方法の問題点(課税上弊害がある場合)
今回は、定期借地権の評価通達に定める評価方法の概要と実務上適用される簡便法の問題点について簡単に解説していきます。
もっと読む水害リスクの説明義務化が不動産鑑定評価と税務評価に与える影響(私見)
今回は不動産鑑定評価と税務評価の観点で当該水害リスクが不動産の評価額に与える影響について私見を交えて考えて書いてみようと思います。
もっと読む不動産鑑定評価の減価修正と企業会計の減価償却の異同点
今回は、不動産鑑定評価の減価修正と企業会計の減価償却について、その異同点を中心にご紹介しようと思います。
もっと読む新型コロナの影響による地価下落で相続税路線価の下方修正はあるか?
今回は、果たして本当に相続税路線価の下方修正(減額補正)はあり得るのかについて私見を述べていこうと思います。
もっと読む国税庁公表の定期借地権の前払地代の取扱いが適用できない地代支払パターン
今回は、定期借地権の前払地代方式で考えられるいくつかの地代支払パターンについて、国税庁の公表資料の取扱いの適用ができるか否かをご紹介します。
もっと読む賃貸等不動産の時価開示基準で不動産鑑定士に価格調査が求められる場面
今回は、賃貸等不動産の時価開示基準で不動産鑑定士に価格調査が求められる場面についてご紹介します。
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