ブックレビュー

不動産鑑定士試験受験生にお勧めの民法の本

はじめに

不動産鑑定士試験受験生の皆さんこんにちは。税理士兼不動産鑑定士試験合格者の井上幹康です。

税理士試験では民法は独立した科目として存在しないため、私自身民法は不動産鑑定士試験で初めて勉強しました。

専門学校(TAC)の授業は受けていたものの、鑑定理論などの他の科目の勉強もあり、なかなか民法の勉強になじめませんでした。そして、試験後も万が一不合格だった場合に備えて民法の勉強は続けていました。

そんなわけで民法の市販本も結構読みあさってきましたので、はじめからこの本使っておけばよかったなという本もあります。

今回は私と同じように民法の勉強にいまいち馴染めない方に向けてお勧めの本をご紹介します。なお、以下の本を駆使すれば民法に限って言えば独学でも十分戦える実力が付くと思います。

お勧めの本

➀伊藤真の民法入門

こちらの本は、民法を始めて勉強する方が一番初めに読む本として活用するとよいと思います。

ページ数も少なくすぐに読み終えることができます。専門学校を活用する方でも講義の初めに読むといいでしょう。専門学校でも民法初学者向けに入門講義的なのがあると思いますが、それを受けずともこの本を読めば足ります。

民法総則 <第2版> (伊藤塾呉明植基礎本シリーズ)

以下、伊藤宿の呉先生の本が続きますが、このシリーズ本は内容が分かりやすいだけでなく、論文を書くのに必要な論症例も判例に沿ってコンパクトにまとまったものが紹介されており、はっきり言ってこれだけで不動産鑑定士試験の民法で8割以上余裕で取れる実力は着くと思います。民法の勉強で論症例の理解とある程度の暗記は避けて通れませんが、この本の論症例は分量が多すぎずコンパクトで覚えやすいです。

それだけお勧めです。

私は、不動産鑑定士試験の試験後にこの本に出合ったのですが、はじめからこのシリーズで勉強しておけばよかったなと後悔しています。専門学校のテキストが不要なくらいの充実した内容です。私自身鑑定士試験の民法は79点でしたが、はじめからこの本でやっていれば9割くらいとれたのではないかと思います。

なお、以下Amazonリンクを張っていますが、こちらは第2版であり、改正民法の内容です(改正前民法の内容は初版で掲載されています)。不動産鑑定士試験で行けば、おそらく令和3年の試験からは改正民法になるので令和3年目標の方は今からこの本で勉強しておくといいかなと思います。

③物権法・担保物権法 (伊藤塾呉明植基礎本シリーズ 5)

上記総則編に続く呉先生の本です。

以下Amazonリンクを張っていますが、こちらは第2版であり、改正民法の内容です(改正前民法の内容は初版で掲載されています)。

④債権総論 (伊藤塾呉明植基礎本シリーズ 7)

上記物権編に続く呉先生の本です。

以下Amazonリンクを張っていますが、こちらは改正民法後の内容です。残念ながら改正前民法の債権総論の本はありません。

⑤債権各論 (伊藤塾呉明植基礎本シリーズ 8)

上記債権総論編に続く呉先生の本です。

以下Amazonリンクを張っていますが、こちらは改正民法後の内容です。残念ながら改正前民法の債権総論の本はありません。

民法 (新伊藤塾試験対策問題集-論文)

こちらは、伊藤塾の論文対策用の演習本です。典型的な論点を網羅した問題が充実しています。答案構成も紹介されているのがいいところです。

はっきり言って不動産鑑定士試験の民法の論文対策ではこの本までやるのはややオーバースペックかと思いますが、それでも私自身はこの本をやっておいてよかったなと実感しているのでご紹介しています。時間がない方でも問題を読んで、答案構成を10分~15分でやってみて、解答の答案構成や模範解答を読むだけでも勉強になると思います。

民法は、ある程度問題数をこなし、答案構成の数をこなすことで論点の拾い漏れが少なくなり、いい論文が書けるようになるので、専門学校を使っている方も是非こうした問題集にあたってみるとよいと思います。

なお、専門学校を使っている方は、専門学校のテキストで覚えた論症例とこの本にで採用されている論症例が違っているところもあるので、他の説の論症例をみて混乱したくないという方はあまり手を出さない方がいいかもしれません。はじめから上記伊藤塾の呉先生の本でインプットしてくれば、この本の論症例もほぼ同じなのでこうした問題は起きないと思います。

余談ですが、私自身、不動産鑑定士試験の民法の問題演習としては、➀専門学校の答練、②この本、③不動産鑑定士試験民法過去問などを使っていました。

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