私の会計学独学メモ

会計基準の内的整合性が絡む論点/私の会計学独学メモ

今回は、会計基準の内的整合性が絡む論点をいくつがご紹介します。

内的整合性とは

まず、内的整合性って何かというと、概念フレームワークで以下のように定義されています。

一般に、ある個別の会計基準が、会計基準全体を支える基本的な考え方と矛盾しないとき、その個別基準は内的整合性を有しているという。そのように個別基準が内的に整合している場合、その個別基準に従って作成される会計情報は有用であると推定される。 

出典:討議資料 財務会計の概念フレームワーク

何だか少し難しく聞こえるかもしれませんが、私は、各会計基準が矛盾せず同じ方向を向いている程度に理解していました。

概念フレームワークってなんか抽象的な表現が多くて覚えるのが嫌いな方が多いかと思いますが、税理士試験や会計士試験で難易度の高い問題を見てみると結構概念フレームワークと絡めた問題が多いので、最終的には避けては通れない関門だと思います。

内的整合性が絡む論点

内的整合性の定義は上記の通りで、だからなに?って感じでスルーしてしまいそうですが、この内的整合性が絡む論点がいくつかあるので以下にご紹介します。

①資産除去債務の算定に用いる割引率が無リスクの割引率な理由の1つに、退職給付会計における退職給付債務の算定においても無リスクの割引率が用いられていることが挙げられます。これは、資産除去債務基準と退職給付基準の内的整合性の例ですね。

②時の経過による資産除去債務の調整額が関連する有形固定資産の減価償却費に含められる理由の1つに、同種の計算により費用認識している退職給付会計における利息費用が退職給付費用の一部を構成するものとされていることが挙げられます。これも、資産除去債務基準と退職給付基準の内的整合性の例ですね。

③分離先企業の株式のみを受取対価とする事業分離において、分離先企業が新たに関連会社となる場合、投資が継続しているとみて移転損益は認識しないことの理由の1つに、金融商品会計基準では、関連会社株式は子会社と同じく事実上の事業投資と同様の会計処理を行うこととされていることが挙げられます。これは事業分離会計基準と金融商品会計基準との内的整合性の例ですね。

おわりに

今回の内的整合性の話もそうですが、概念フレームワークの考え方が各基準にどう反映されているかという視点で見ていくと、概念フレームワークの理解も進むと思います。

そして、どうしても会計の勉強を始めたころは個々の会計基準の内容をインプットするのが大変でしょうが、慣れてきたら、上記のように各会計基準間のつながりを意識して勉強するとまた違った発見があると思います。

 

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