はじめに
今回ブックレビューを書かせていただく本はこちらです。
木村 剛志「実務に活かす 印紙税の知識 (改訂五版)」(2018年10月,税務研究会出版局)
著者の木村先生は、消費税法の創設に携わられた方で、木村先生の消費税の本ははずせないところですが、こちらの印紙税の本もおすすめです。
ブックレビュー
印紙税の本って他の税目の本に比べてかなり少ないでのすが、実務上印紙税の視点は意外に重要だと思います。
印紙税法は条文数が少ないからと言って簡単ではなく、むしろ難解です。
税理士試験の受験科目にもないから専門学校で一から体系的に学ぶということはできません。
でも税務調査では法人税や消費税の調査と同時に必ず印紙税の貼り漏れも指摘されます。
そして印紙税の本はどうしてもこの文書は印紙をはる必要があるかないかという辞書的な事例集的なものが多い中、この本は読み物形式になっており、非常に読みやすく、印紙税初心者でもすっと入っていけると思います。
そして印紙税の本はどうしてもこの文書は印紙をはる必要があるかないかという辞書的な事例集的なものが多い中、この本は読み物形式になっており、非常に読みやすく、印紙税初心者でもすっと入っていけると思います。
え!こんな文書が契約書になるの!という発見が得られます。
あと、印紙税の考え方の基本的な部分を学ぶことができるのがありがたいですね。
単に印紙をはるはらないだけじゃなく、考え方を知ることで書類が出てくる都度一から調べるというその場しのぎ的な知識ではなく、生きた知識になります。
印紙税について断片的にしか勉強してない方とか全くの初学者の方はまずはじめにこの本を1、2回読んでから他の事例集てきな本にステップアップされるのがいいかなと思います。