ブックレビュー

ブックレビュー『ヘッジ取引の会計と税務〈第6版〉』

はじめに

2019年12月末でこれまでずっとやってきたアメブロを閉鎖することにしていますが、アメブロでは会計税務関連書籍のブックレビューをたくさん書いてきました。

そこで、2019年12月末までにアメブロで書いてきた記事のうちブックレビュー記事を事務所HPの記事へ移行しています。

今回ブックレビューを書く、荻茂生 ,長谷川芳孝 著『ヘッジ取引の会計と税務〈第6版〉』(中央経済社,2018年)についてもアメブロで書いたブックレビューを一部加筆して再度感想とともにご紹介したいと思います。

ブックレビュー

税理士試験の簿記論、財務諸表論、法人税法あたりで軽くやりはしましたが、実務でも必ず出くわす論点ではないデリバティブ取引やヘッジ取引について一度復習かつレベルアップを図ろうと上記の書籍を読みました。

他にもいくつかこの論点について書いている書籍を見ましたが、入門書としてはこれが一番良いと思いました。

理由は、以下の通りです。
①会計基準だけでなく税務の取り扱いも記載がある。
②豊富に仕訳例がある。
③条文番号などが書いてあるため、条文をすぐにあたれる。

正直一度読んだだけでは全てインプットできませんので、2回目は会計基準や税法、通達の原文を見つつ読解してみるのがお勧めです。

税理士試験の受験生向けというよりは、実務向けの本のように思いますが、会計の部分は簿記論、財務諸表論の受験生が読んでも勉強になると思います。あと税務のところは法人税受験生が読んでも勉強になるでしょう。

私自身、日商1級や税理士試験の受験生の時にこの本には出会っていませんでしたが、もし読んでいたらデリバティブ取引やヘッジ取引の論点に対する苦手意識やとっつきにくさがかなり減ったのではないかと思います。

実務家の方だけでなく、デリバティブ取引やヘッジ取引の論点を極めたい受験生も是非読んでみてください。