今回は、繰延資産に関して最後の話として、支出の効果が期待されなくなった繰延資産について書いていこうと思います。
支出の効果が期待されなくなった繰延資産
実務対応報告より該当部分を以下に抜粋します。
支出の効果が期待されなくなった繰延資産は、その未償却残高を一時に償却しなければならない。
出典:実務対応報告第 19 号 繰延資産の会計処理に関する当面の取扱い
ここは何か論点があるわけではなく、上記の取扱いを知っているかどうかでもし問われたときに点差が付いてしまうので上記取扱いを覚えていました。
受験生の中では、支出の効果が期待されなくなった時っていつどうやって判断するの?とか気になる方もいるかもしれませんが(私は気になりますが)、あまり深く考えずに上記取扱いを覚えておきましょう(笑)。
あとは、繰延資産と繰延税金資産は別物なので切り離して考えましょう。繰延税金資産は税効果会計のところで登場するのでそこでまた取り上げますが、字面が似ているのでなんとなく同じようなものなのかなと勘違いされている方がたまにいます。注意喚起のためここで触れておきました。
おわりに
次回は、引当金の話に移っていこうと思います。
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