はじめに
2019年12月末でこれまでずっとやってきたアメブロを閉鎖することにしていますが、アメブロでは会計税務関連書籍のブックレビューをたくさん書いてきました。
そこで、2019年12月末までにアメブロで書いてきた記事のうちブックレビュー記事を事務所HPの記事へ移行しています。
今回ブックレビューを書く、大脇賢次著『史上最強図解 よくわかる建築基準法』(ナツメ社,2019年)についてもアメブロで書いたブックレビューを一部加筆して再度感想とともにご紹介したいと思います。
ブックレビュー
不動産鑑定士試験の行政法規の中で都市計画法とともに出題数が多く重要性の高いのが建築基準法です。
一通り学習を終えて過去問を解いてみて感じたのが、鑑定士の短答では建築基準法に関して広く浅く問われているので1級建築士試験程の高度な知識は求められてません。
ただし、全く基礎知識がない段階からインプットをするのはそれなりに大変です。
私は市販のTACのテキストと過去問をやりってましたが、どうしても建築基準法の問題で問われている各制度のイメージがつかみにくかったのでいろいろと市販の書籍を見て以下購入しました。
こちら、Amazonの評価も高いですが、私も読んで使ってみてその良さを感じてます。
何よりも図解が多く視覚的にしっかりイメージできるので漠然と選択肢の正誤だけ判断できるレベルからもう1段階レベルアップするきっかけになった本です。
このナツメ社という出版社はどこかで見たことあるなあと思ってたら、気象予報士試験の本を出してる出版社で昔気象予報士試験の勉強の際にかなりお世話になってました。
建築基準法の広く浅い知識は財産評価に関わる税理士も知っておいて損はないというか知らないといけないと思ってます。
無道路地では建築基準法の接道義務の知識が、セットバックでは建築基準法42条2項道路の知識が必要不可欠であり、特定路線価も建築基準法上の道路に設定されるのが前提となってますからね。
財産評価基本通達だけでは評価しきれないのが財産評価の難しさでもあり面白さでもあると思います。
税理士試験の相続税法受験生も気晴らしに上記書籍読んでみてはいかがでしょうか。